海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 日常の謎 ]
わたしがいなくなった世界に
七海学園シリーズ
七河迦南 出版月: 2025年11月 平均: 7.00点 書評数: 2件

書評を見る | 採点する | ジャンル投票


東京創元社
2025年11月

No.2 7点 みりん 2026/09/26 18:40
『日常の謎』というのはどこまでの範囲が該当するのか、明確に線引きがあるのか寡聞にして知りませんが、今作の主題は立派な殺人事件であり、ジャンルとしては本格/新本格になるんじゃないですかね?
同じく幻想的で摩訶不思議な手記を扱った島田荘司の『眩暈』を彷彿とさせるが、真相の衝撃度で上を行くのではないか。そして、謎が解明されると同時に、発達障害を持つ人々に対して我々が持っている偏見・先入観を取り払うという副次的な効果も齎している。これなら物語を堪能しながら、自然に心地よく響く。まあ、『眩暈』も好きですがね。
シリーズを3作続けて読んだので私は良かったですが、まさむねさんが懸念している通り、シリーズを追っている方には厳しいですね…『アルバトロスは羽ばたかない』の最後の部分だけでも復習してから本作を読まないと、一部おいてけぼりをくらうと思われます。

No.1 7点 まさむね 2026/07/06 21:03
 児童養護施設「七海学園」を舞台にしたシリーズ第3弾(ということでいいと思う)。
 前二作と同様に連作短編仕立てで、最大の読みどころは最終章。予測どおりの点もあったのですが、それは全体のごくごく一部に過ぎず、終盤の絵解きには純粋に驚かされました。そういうことだったか…と考えさせられた面もあります。
 一方でこの作品、読者の獲得という点では損をしているかも。最大限楽しもうとすれば、前二作を読んでおくべき、というか登場人物も含めて把握しておいた方が良いと思うのですが、第一作「七つの海を照らす星」からは17年、前作「アルバトロスは羽ばたかない」からでも15年が経過しています。あまり覚えていないし、前二作を読み返すのも面倒…という方も多いのでは。ちょっと手に取りづらくなるので、次作があるとすれば、インターバル短めの刊行でお願いしたいところです。


キーワードから探す
七河迦南
2025年11月
わたしがいなくなった世界に
平均:7.00 / 書評数:2
2025年10月
刹那の夏
平均:6.00 / 書評数:2
2016年09月
わたしの隣の王国
2012年10月
空耳の森
平均:6.25 / 書評数:4
2010年07月
アルバトロスは羽ばたかない
平均:7.00 / 書評数:9
2008年10月
七つの海を照らす星
平均:6.00 / 書評数:11