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[ SF/ファンタジー ]
最後にして最初の人類
オラフ・ステープルドン 出版月: 2004年02月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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国書刊行会
2004年02月

筑摩書房
2024年06月

No.1 5点 糸色女少 2025/11/17 21:11
戦争や疫病、回復困難な環境破壊などの災厄により、人類は滅びつつある一方、新たな進化の階梯を上ろうとしていた。
人類の科学技術や社会制度は、寄せては返す波のように発展と停滞を繰り返しながら、総体としては進歩してきたが、精神性の面では、ほとんど発展することが出来ずにきたと言えるだろう。そんな人類の結末はどんなものになるのか。
第一次大戦後の国際秩序であるベルサイユ体制が崩れ、世に暗雲が広がる時代に本書は書かれた。ここに込められた祈りにも似た思いは、これまた現代世界の不安に応えるものとしても読める。


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オラフ・ステープルドン
2004年02月
最後にして最初の人類
平均:5.00 / 書評数:1