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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ]
絡繰り心中
永井紗耶子 出版月: 2014年03月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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小学館
2014年03月

小学館
2023年12月

No.1 6点 ALFA 2025/09/16 08:56
「女は一人で死んでいた。」ミステリーのツカミとしては申し分ない。
切られて死んでいたのは吉原の花魁。辻切りかそれとも心中の片割れか。
謎を追うのは、身分を隠し笛方として町場に暮らす若き日の遠山金四郎。
なかなか魅力的な設定である。

残念なことに、謎解きと遠山家の話とが平行して構成がバラけてしまった。
肝心の犯人像もニヒルであってほしいのに妙に俗っぽくて今ひとつ。
人物造形が一番たしかなのは謎の口利き屋「獏」。
設定の妙に構成が追いつかないもどかしさがある。


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永井紗耶子
2023年01月
木挽町のあだ討ち
平均:7.86 / 書評数:7
2014年03月
絡繰り心中
平均:6.00 / 書評数:1