皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ SF/ファンタジー ] 令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法 改題『令和反逆六法』 |
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| 新川帆立 | 出版月: 2023年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 2件 |
![]() 集英社 2023年01月 |
![]() 集英社 2025年11月 |
| No.2 | 6点 | まさむね | 2026/09/15 21:30 |
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| いずれも「レイワ」と称する架空の時代に、架空の法令が制定されている…という設定。リーガル・フィクション短編集と言えなくもない。気軽に読まされつつ、何気に考えさせられた短編も。
①動物裁判:動物の権利を突き詰めた世界の面白さと結末がリンクしていないような気も。 ②自家醸造の女:自家醸造が合法化。自家醸造に目覚める女性。ラストが何とも可笑しい。 ③シレーナの大冒険:リーガルな部分はあまり関係がなく、南極大陸を舞台としたSF作品。私には響かなかった。 ④健康なまま死んでくれ:理想社会のために努力義務を定めても、必ずしも良い結果につながるものではないという事例。実社会でもありそうだよね。 ⑤最後のYUKICHI:現金が廃止された社会でのドタバタ劇。電子マナーは毎日使っているけれども、お札と小銭は無くさないでほしい。 ⑥接待麻雀士:作者のプロ雀士としての活動経験が活かされている作品なのか?賭け麻雀が合法化された世界のお話なのだけれど、ラストの主人公の行動については、もっとうまい方法があったような…。 |
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| No.1 | 6点 | パメル | 2025/02/04 19:32 |
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| 舞台は令和ならぬ「礼和」、「麗和」、「冷和」などの架空の元号(読み方はすべて「レイワ」)が使用されている法律がテーマの6編からなるパラレルワールド短編集。想像もつかないような法律が出来てしまったら、社会はどうなってしまうのか、思考実験を具現化した作品が並んでいる。
「動物裁判」では、あらゆる動物に人間同様「命権」が認められるという考え方が浸透している。 「自家醸造の女」では、歴史も現実と異なっており、戦後すぐにGHQの主導で日本に禁酒法が導入されている。 「最後のYUKICHI」では、現金が廃止され、地方や反社の間だけ流通し、マネーロンダリングの手段になっている。 「接待麻雀士」認知症予防に効果があるという建前で、賭け麻雀が合法化され賄賂の授受に利用されている。 その他の作品も含め、すべての作品が奇妙なアイデアに基づいている。いずれも架空のレイワ社会を細部まで設定することでリアリティを演出しつつ、「令和」の現実への風刺にもなっている。法律が定めたことで、新たな同調圧力が生まれ、そのしわ寄せが人々の生活に歪つな影響を及ぼすことになってしまうのだ。 思いがけない反転や皮肉と戦慄に満ちた展開など、さまざまな作風を披露しつつ、社会を見据える鋭い眼差しで統一された意欲的な歴史改変SF短編集。 |
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