皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ パスティッシュ/パロディ/ユーモア ] シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞 |
|||
---|---|---|---|
高殿円 | 出版月: 2024年01月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 早川書房 2024年01月 |
No.1 | 7点 | 虫暮部 | 2024/11/29 12:53 |
---|---|---|---|
風雲急を告げる三巻目。
“記憶の欠落” に当人が気付く場面って、概してわざとらしいと言うか、パターン通りの描き方をされるケースが多いと私は思うのだけれど、本作はそこが上手い。語り手が自らの混乱を把握するまで、読者も混乱を余儀なくされる感じが。 しかもテーマは愛だぜ。ピンからキリまで数々のアンサーはどれもそこそこ頷けるから困る。これ、ホームズ・パスティーシュであることを逆手に取ってヘヴィな方へズブズブ踏み込んで行くな。ワトソン役にあんな過去とかアリか。ガールズの御気楽ワールドだと思っていたのがだんだん壊れ物注意! に感じられて来た。不穏な次巻予告付き(なのかな?)。 |