皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格 ] ライルズ山荘の殺人 マーダー・ミステリ・ブッククラブシリーズ |
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| C・A・ラーマー | 出版月: 2024年11月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 2件 |
![]() 東京創元社 2024年11月 |
| No.2 | 5点 | E-BANKER | 2026/09/27 14:15 |
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| ”マーダー・ミステリー・ブッククラブ”シリーズの四作目に当たる。
シリーズものはなるべく一作目から読みたいものだが、得てしてこういうことも(よく)ある。 2021年の発表。 ~クリスティ愛好会の読書会、山荘に滞在する。山荘での新メンバー歓迎の読書会、課題書は『そして誰もいなくなった』。ところが死体は出るし、山火事は起きるしで読書会どころではない事態に……〈マーダー・ミステリ・ブッククラブ〉に新メンバー四人が加わった。顔合わせを兼ねた読書会の課題書は『そして誰もいなくなった』、古風な山荘に泊まりこみで行なうのだ。ところが到着の翌日、支配人が死体で発見される。電話線が切断され外部とは連絡がとれず、山荘の周囲では山火事が。読書会どころではない事態にブッククラブの面々はどう立ち向かう?~ 楽しめたか?楽しめなかったか?の二択で問われたなら、「かろうじて楽しめた」と答えそう。 舞台設定や道具立ては実にそそってくる。 外界から隔絶された山荘という、お馴染みのCC設定の環境にやってきた九人の老若男女。そこで早々に発生する殺人事件。 ただし、被害者は「そして誰も…」とは異なり、いきなり九人以外の意外な人物。 ただ、ここからの展開は錯綜した雰囲気になってくる。 迫りくる山火事というタイムリミットサスペンス的な要素も加わり、事件の背景・動機は過去の放火事件につながることが判明する。 まあ今までに散々コスられてきたネタ、プロットとなる。なのだが、本作の内容では読者にサプライズを与えることは難しいだろうな。 あと、気になったのは登場人物の書き分け。九人のうち何人か(特に新メンバー)は誰が誰なのか、個人的に途中で混乱してしまっていた。この辺は「書き分けの名手」であるクリスティとは比べるべくもない。 途中にちょいちょい挿入される「あからさまな伏線表示」もなあー、これが作風なのかもしれんが、頻発させすぎてうるさい。 どうもモヤモヤした書評になってしまった。これは、本作自体がモヤモヤしているためではなかろうか。見た目のよい素材はそろえたけれど、如何せん料理人腕が未熟でした・・・という印象が残った。 |
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| No.1 | 5点 | nukkam | 2024/12/28 03:51 |
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| (ネタバレなしです) 2020年発表のマーダー・ミステリ・ブッククラブシリーズ第4作です。当初の英語原題は「And Then There Were 9」ですが、創元推理文庫版は2022年に「When There Were 9」に改題された版のようです。このタイトルで想像つかれる読者も多いと思いますが、アガサ・クリスティーの有名作「そして誰もいなくなった」(1939年)のパロディー要素があります。新メンバーが参加して9人体制になったクラブの面々が山荘に集結する場面なんかクリスティー作品を読んでいた自分はにやにやしてしまいました。作中でクリスティー作品のネタバレしているのは遺憾に思いますけど。巻末解説の紹介の通り、これまでのシリーズ作品中最もサスペンス濃厚な作品です。もっともこのシリーズにコージー・ミステリを期待しているかのようなコメントは個人的には違和感があり、このシリーズは謎解きが薄味になりがちなコージー・ミステリとは一線を画した本格派推理小説だと思っています。犯人にたどり着く推理が説明不十分気味だったり、真の動機の説明が後出し感が強いなど謎解きとしては問題点もありますけど退屈せずに読めました。迫る山火事というエラリー・クイーンの「シャム双生児の秘密」(1933年)を連想させるシーンの導入も効果的です。 | |||