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[ 警察小説 ] 消えた警官 |
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安東能明 | 出版月: 2020年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
新潮社 2020年01月 |
No.1 | 6点 | 猫サーカス | 2024/04/07 18:25 |
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小幡巡査部長が突然失踪してから二年が経過した。当時二十九歳、昇進し、希望する部署への異動が叶ったにもかかわらず、ほどなく行方をくらましてしまったのだ。一体何が彼に起きたのか。その彼が三年前にパトロール先に残していた多数のメモが今になって発見された。柴崎警務課長代理は二人の仲間と共に小幡失踪の真相を追いつつ、ひき逃げや老人ホームでの不審死、交通事故、女子高生殺人事件などを解決していく。そうした彼らの活動を、四つの短編で描いている。単純そうな事件の奥に潜む、如何にも人間的でなお且つ病んだ心理をきっちりと炙りだす。その上で、最終話で小幡の物語を決着させ、締めくくる。全体で一つの物語としてもよく出来ている。 |