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[ サスペンス ]
悪人
吉田修一 出版月: 2007年04月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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朝日新聞社
2007年04月

朝日新聞出版
2009年11月

朝日新聞出版
2009年11月

朝日新聞出版
2018年07月

文藝春秋
2021年06月

No.1 7点 よん 2023/07/20 13:54
物語は、福岡市と佐賀市を結ぶ国道263号線の三瀬峠を中心に展開する。この場所の捉え方が作品のポイントだが、そこで保険外交員の若い女性が殺される。彼女はその夜、同僚二人と中洲の鉄板餃子の店で食事をした後、以前バーで知り合った大学生と会うと言って二人と別れるというのが発端。
だが、彼女が会う約束をしていた男は、大学生ではなく出会い系サイトで知り合った土木作業員だった。仲間に対する見栄でついた嘘が悲劇を招き入れる。
そして焦点化された人物と近い人物の一人称の語りが出てくるあたりから、一挙に加速していく。三人称的な描写と一人称的語りが絡み合って緊迫感を高めていくあたりは、作者の技量の高さを感じた。結末に近づくにつれ、その力に圧倒された。


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吉田修一
2014年01月
怒り
平均:6.67 / 書評数:3
2007年04月
悪人
平均:7.00 / 書評数:1
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