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[ SF/ファンタジー ]
幻詩狩り
川又千秋 出版月: 1984年02月 平均: 10.00点 書評数: 1件

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中央公論社
1984年02月

中央公論社
1985年11月

東京創元社
2007年05月

No.1 10点 虫暮部 2023/04/20 13:38
 言語SFって何だ? テッド・チャンとかチャイナ・ミエヴィルとか円城塔とか。今読み返すと小松左京『果しなき流れの果に』の枠組みに山田正紀の〈神シリーズ〉を嵌め込んだもの、と言う気もする。
 シュルレアリスト達から80年代日本へ、丹念に綴られる “幻詩” の成立過程が兎に角面白い。素材の良さをシェフが上手く引き出していますね。てっきり西都デパート会長が “黒幕” かと思っていたが、悪意の有無は不明なままフェイドアウトしちゃったなぁ。
 アクション系に魂を売る前の高純度な川又SF。本作のことを思うと、硬いチーズの塊にナイフを入れると中はトロリと柔らかく溢れそうで芳香を嗅いだだけでトリップ、みたいなイメージが浮かぶのである。 


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川又千秋
1984年02月
幻詩狩り
平均:10.00 / 書評数:1