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[ パスティーシュ/パロディ/ユーモア ]
冬のさなかに ホームズ2世最初の事件
アビイ・ペン・ベイカー 出版月: 1996年01月 平均: 4.00点 書評数: 1件

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東京創元社
1996年01月

No.1 4点 ROM大臣 2023/03/09 13:50
シャーロック・ホームズと「ボヘミアの醜聞」に登場するアイリーネ・アドラーとの間に生まれた娘、論理学者のマール・アドラー・ノートンの活躍するシリーズ第一作。本編では、シリーズの語り手兼ワトスン役を務めることになる、フェイ・タリスとマールとの出会い、二人を巻き込んだ最初の事件の顛末が語られる。
本書がホームズのパスティーシュであることは、作者の前書きで明かされるが、それがなければ、ごくありきたりの現代米国ミステリに見えてしまったかもしれない。というのも、舞台が米国というのがピンとこないし、時代色もうまく出ていない。また、当時の婦人解放運動に作者の主張を反映させているところが、いかにも現代の米女流作家らしいが、それがどうにもホームズの世界と結びつかない。
作者の意欲は認めるが、いろいろ詰め込みすぎた結果、全体としてかえってまとまりを欠いてしまった。


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アビイ・ペン・ベイカー
1996年01月
冬のさなかに ホームズ2世最初の事件
平均:4.00 / 書評数:1