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[ パスティーシュ/パロディ/ユーモア ] ボートの三人男 別題『ボートの三人男 もちろん犬も』 |
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ジェローム・K・ジェローム | 出版月: 2010年03月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
中央公論新社 2010年03月 |
光文社 2018年04月 |
No.1 | 4点 | クリスティ再読 | 2022/11/07 12:29 |
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「三人男」ユーモア小説つながりで本作。だけどちょいと失敗。
ヴィクトリア朝ユーモア小説の代表格。1889年だからホームズのデビューと同じ時期にあたる。ウッドハウスみたいなものを期待したんだが、「クスッ」とは笑えるけども、ストーリー性が薄い。 主人公の「ぼく」が二人の友人と犬と一緒に、ロンドン近郊からオックスフォードへ、テムズ河をボートで遡上する二週間の旅の話。本来旅行案内として書かれたらしい。ボート旅行の奮闘記やら沿岸の名所旧跡の由来話、それに大げさな美文による自然礼賛...でも話はいつもいつも脱線し、ヘンテコなエピソードを次から次へ紹介する「小話」の連続体みたいなものである。 一言でとりとめのない小説。話を追っちゃったりせずに、テキトーに読むのがたぶん正しい。それこそ夜寝る前に5ページくらい読んで、幸せな気分になってぐっすりオヤスミ。そういう小説だろうね。 言うまでもなくミステリ味はなし。失礼しました。 |