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ぐろぐろ
松沢呉一 出版月: 1998年05月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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ロフトブックス
1998年05月

筑摩書房
2003年12月

No.1 6点 メルカトル 2022/09/25 22:42
非常識とは。下品とは。そもそも不快って何?タブーって、いったい―。闘うエロライターは考えた。公序良俗を声高に叫び、権力を振りかざして他人の自由を奪う。そして、いざとなると「常識」で頬被りして無責任を決めこむ。そんな「偽善者」たちに贈る、ウゲーッとなること確実な、ぐろぐろエッセー集。世間にはびこる矛盾を嗤い、おバカな鉄槌を下す。
『BOOK』データベースより。

コラムニスト松沢呉一が描くエログロエッセイの決定版。ユーモアを交えていかにも楽しそうに書かれています。無論中身はハードですよ。エッセイとは言っても作り話も含まれている為、一応ジャンルはその他にしました。


【注意】 以下の文章には直截的なグロ描写が含まれています。グロが苦手な方は読まないで下さい。


タイトル通り、その内容は○○コ、●●ル、×××ロ、SMなどがほとんどです(本書では一切伏字はありません)。一例を挙げると、著者自身が夜明けの街を仲間と共に徘徊し、ゲロを発見すると臭いを嗅ぎ、具に観察し、それの性別年齢生活様式食生活などを推察したり。これを読んだ時、私は先日TVで観た『AKB最近聞いた?』で現役人気メンバーの岡田奈々が公演の最後に頭を下げた時疲れすぎて、鼻からゲロが出たと発言して笑いを取っていた事を思い出し、和んでいました。やっぱりアイドルは何を言っても可愛いし、許されるんだなあなんて。
四人の男が尻の穴をどこまで拡張させられるかを競い合う『●●ル選手権』。著者が尿道炎になり、医者にも行かず飲尿療法で病気を治した『尿道炎とともに生きる』。○○コ好きのある取材した人が言うには、緩んだモノよりも固くて太い一本物の方が好きだと持論を開示する『×××犬』。これにはなるほどそうかもなあと思ったりして。その他、痰とゲロと○○コのプールに入るならどれかと問う『ウンゲロ譚』等々。ゴキブリや女王様も登場します。

人間は誰しも違った性癖を持っているもので、ノーマルとアブノーマルの境界線は非常に曖昧なものだという持論を私は持っています。勿論グロに対してどう考えているのかなど、人それぞれで当たり前、何が正しいとか間違っているとかは一概に言えるものではないというのが、寛大な心を持った私の思考回路であります。
よって、文庫あとがきで著者は「これを読んで吐きそうになってくれる人がいれば幸い」とか書いていますが、あまり私を舐めないで頂きたい。これしきの事で私がビビって吐き気を催すなどある筈もないでしょう。


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松沢呉一
2019年10月
マゾヒストたち 究極の変態18人の肖像
平均:5.00 / 書評数:1
1998年05月
ぐろぐろ
平均:6.00 / 書評数:1