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[ 本格/新本格 ]
方舟
夕木春央 出版月: 2022年09月 平均: 8.44点 書評数: 45件

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講談社
2022年09月

講談社
2024年08月

No.5 9点 suzuka 2022/10/10 21:42
評判を聞いて最近読んだのですが、小説でここまで度肝を抜かれたのは数年ぶりです。
未読の方はネット等で評判を調べる前に、とりあえず読んでみることをお勧めしたいです。

No.4 8点 雪の日 2022/10/07 15:27
「何も考えずに読むのをお勧めします」
ネット上で話題になっていたので文庫化する前に買ってしまいました。
非常に面白かったです、クローズドサークルはいいですね。

〈以下ネタバレ気味〉
本の帯を見ていたのでどんでん返しの予想がついてしまったのが、残念です。
まぁそのトリックまではわからなかったのですが。

最後に、タイトルのつけ方が秀逸すぎる

No.3 9点 メルカトル 2022/09/30 22:55
【警告】 これから本書を読む予定の方は、出来ればスルーして下さい。勿論ネタバレはしませんが、なるべく予備知識なしで読むべき作品だと思いますので。
編集します。雪の日さんのご書評を拝読して確かにそうだと思いましたので一つだけ注意喚起しますが、読む前に帯の惹句を見てはいけません。かなりの確率でネタバレになっている可能性があります。


9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か?

大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。

タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
Amazon内容紹介より。

これはヤバいやつですよ、無論良い意味でです。
誰もが読む前に予想するよりも遥かにロジックに特化した作品だと思います。有無を言わさぬ迫力ある論理展開には圧倒される事必至。解決編ではフーダニット+ホワイダニットで、グイグイ探偵が推理を披露していきます。でも・・・。

地下施設である方舟と呼ばれる建築物が物語全体の、伏線や手掛かりの装置として存分に機能しています。ある意味主役とも言えるでしょう。ですから敢えてタイトルを『方舟の殺人』にしなかったのは、そういった事柄を鑑みての事ではないかと邪推したりしています。
現在Amazonではプレミア価格で販売されていますので、入手し難い状況にありますが、いずれそれも解消すると思いますので、そうなったら是非とも読んで頂きたい傑作と信じます。

No.2 9点 sophia 2022/09/28 00:04
ネタバレあり

クローズドサークルの出来方も凝っていますし、死地からの脱出と殺人事件の真相究明に相関関係があって、「紅蓮館の殺人」のパワーアップ版という印象を受けました。探偵役の解決も至って論理的で、その時点で7点あげられました。しかしながら各所で絶賛されるほどの作品ではないかなあなどと考えておりましたが、エピローグで脳に雷が落ちました。「全てが反転」というのはまさにこの作品のためにある言葉かと思います。そしてこの作品のなお優れているのは全ては解説しなかったことです。読み返すと犯人の随所の言動が違う意味を持って浮かび上がり一層怖さを感じます。10点があげられないのはたった一点。浸水ペースが結構遅いので、救助を呼んでくる時間があったのではないかという点です。ですがそれを差し引いても論理とどんでん返しの融合した傑作であることは間違いがなく、2022年にもなってまだこのような斬新で鳥肌の立つようなクローズドサークルものが読めることを幸せに思います。

No.1 9点 フェノーメノ 2022/09/15 07:28
絞首商會の読みにくさは何だったんだってくらい読みやすい。
絞首商會、好きな作品だけども、あれが合わないという人がいるのも理解できる。というか私も途中退屈すぎて投げそうになった。ただ真相は好き。
ただこの作品とサーカスから来た執達吏は、絞首商會が合わなかった人でもミステリ好きなら読んで損はないと思う。

というわけで、方舟である。今年読んだミステリ新刊の中でぶっちぎり面白かった。今後話題作が色々控えているが、ここは越えてこないと思う。
サーカスから来た執達吏はハッピーな作品で読後感も良かったが、本作は一転して超ダーク。この作風の振り幅は大きな武器。

設定の面白さもさることながら、犯人特定に至るロジックの手つきやエピローグでの衝撃など、ミステリを堂々たるエンタテインメントに昇華させている。非本格派読者にも訴求するタイプの本格ミステリではないかと思う。

サーカスから来た執達吏は惜しくも本格ミステリベスト10で10位以内に入れなかったが、本作は間違いなく入ってくるはず。

方舟やサーカスから来た執達吏を読んでから絞首商會を読んだら、クソ面白くねえな、って思う可能性があるのでその点注意。
ちなみにだけど、早坂吝が絞首商會退屈論に反論していた。普段しょうもないことしか呟かない早坂吝が作品について熱く論じてたから印象に残ってる。ただやっぱり絞首商會は退屈だと思う。


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