皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 禅定の弓 鬼籍通覧 |
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椹野道流 | 出版月: 2004年07月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
講談社 2004年07月 |
講談社 2007年02月 |
講談社 2010年02月 |
講談社 2020年01月 |
No.1 | 5点 | メルカトル | 2022/09/03 22:51 |
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老人の焼死体がO医科大学法医学教室に運び込まれた。伊月とミチルが解剖したところ、火事の前に死亡していたことが明らかになり、一転して事件の様相を帯びる。一方、同じ市内で、野犬やウサギなどが連続して惨殺される。遺体からこぼれ落ちたピンバッジは何を語る?胸に迫る超リアルメディカルミステリ!
『BOOK』データベースより。 これまでのホラーテイストと違い、何の捻りもないミステリです。ミチルはほぼ脇役で伊月と刑事筧がメインの物語。BL物も得意としている作者だけに、その気配も全くないとは言えません。老人の焼死体と動物殺傷事件がどう繋がって来るのか?誰もが予想出来る真相ではあります。うーむ、やはりこの人は本格ミステリに向いていない体質の様です。 ただ、エピローグはほっこりした雰囲気で終わりますので、後味は良好です。持ち味の司法解剖のシーンもいつもの迫力がなく、単なるオマケみたなものですね。 まあ、たとえ小さな命でも動物を虐待してはいけない、ましてや殺すなどもっての外であるとのメッセージが込められた一作でしょうね。 |