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[ 社会派 ]
隻手の声
鬼籍通覧
椹野道流 出版月: 2002年09月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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講談社
2002年09月

講談社
2006年02月

講談社
2019年12月

No.1 5点 メルカトル 2021/07/21 22:52
伊月が法医学教室に入って、もう半年。ミチルと都筑教授の親心(!)により、兵庫県監察医の龍村のもとで「武者修行」をすることになった。見た目を裏切らない龍村の解剖マシーンぶりに目を見張り、悪戦苦闘する伊月だったが、ある赤ん坊の遺体に微かな痣を見つけてしまう。果たして伊月の祈りは届くのか……!?
Amazon内容紹介より。

これまでのミステリ要素をホラーで解決するという作品とは異なり、謎解きもオカルトも存在しません。主題は義理の父親とその子供ですが、小ネタの寄せ集めに終始しており、どこに軸を置いているのかはっきりしません。よって、シリーズを通して読んできたファンには、一体どうしたんだって事になりますね。一寸裏切られた感が払拭できません。

親子鑑定に始まり、猫のししゃもと戯れる伊月、ネトゲにハマる伊月、龍村の下でしごかれる伊月、ちょっぴり刑事の筧と作者得意のBL風になってしまう伊月など、今回は伊月のあらゆる内面を見せられ、何となく感情移入してしまう仕掛けです。ジャンルは迷いましたが社会派としました。その他でも良かったんですけどね、どこに一番重点が置かれているかで判断しました。


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椹野道流
2004年07月
禅定の弓
平均:5.00 / 書評数:1
2002年09月
隻手の声
平均:5.00 / 書評数:1
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