皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格 ] ざわめく傷跡 |
|||
---|---|---|---|
カリン・スローター | 出版月: 2020年12月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
ハーパーコリンズ・ ジャパン 2020年12月 |
No.1 | 5点 | YMY | 2022/08/07 22:28 |
---|---|---|---|
冒頭から子供たちをめぐるショッキングな場面が展開していく。銃をかまえて少年を殺そうとする少女ジェニーを現場にいた警官ジェフリーがやむなく射殺する。しかも現場付近のトイレから未熟児の遺体が発見された。
女性刑事レナは、前作の事件で受けた傷を負ったまま捜査を続けていた。壮絶な体験をし、肉体も精神も修復不可能なまでに傷ついてしまった者たちが対峙することで、物語はますます重く深く熱くなっていく。何人もの子供たちを巻き込み、殺人にまで発展した事件の真相はおぞましいものだが、さまざまな意味で現代アメリカの病根に通じているのかもしれない。 |