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[ 法廷・リーガル ]
評決
弁護士フランク・ギャルヴィン
バリー・リード 出版月: 1983年03月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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早川書房
1983年03月

No.1 6点 ROM大臣 2022/11/29 14:48
物語の主人公は、ボストンに住む弁護士ギャルヴィン。妻子を持ちながら、愛人との情事にふけり、酒に溺れ、もはや破滅寸前の状態だった。そんな彼が再起をかけて取り組むことになったのは、ある医療過誤事件だった。
物語はまず、ぼろぼろの状態だった主人公の状態から語られていく。弁護士会から資格を剥奪される寸前だったギャルヴィンは、自分を一人前の弁護士に育てた恩師カッツ・モウ老人を訪ねる。そして恩師との再会により気を持ち直した彼は、入院している原告の女性に会いに行く。短い場面だが実にこの場面こそ、読者の心をつかむ重要なシーンだろう。そこから先の物語は、医療過誤専門の弁護士として豊富な知識と経験を持つ作者の独壇場だ。原告側、被告側ともに、ありとあらゆる手を使って言い分を主張し、証人への尋問から有利な証言を得ようと奮闘する、法廷小説の醍醐味に満ちている。
いくつものエピソードを配しながら、真実を裏付けるために行うギャルヴィンの努力と闘いが感動的。


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バリー・リード
1994年01月
決断
平均:6.00 / 書評数:1
1983年03月
評決
平均:6.00 / 書評数:1