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[ サスペンス ] 謀略のパルス power playsシリーズ |
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トム・クランシー | 出版月: 2000年11月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
二見書房 2000年11月 |
No.1 | 5点 | E-BANKER | 2021/12/20 20:30 |
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個人的に作者の初読みなのだが、本作はPower Playsシリーズの三作目とのこと。
米国の巨大企業アップルリンク・インターナショナル社の創業者ロジャー・ゴーディアンが主人公となる。 1999年の発表。 ~合衆国のスペースシャトル<オリオン>打ち上げ六秒前。悲劇はそのとき起きた。エンジンが火を噴いたのだ。たちまちシャトルは炎と黒煙に呑み込まれた。打ち上げに関与していたアップルリンク社は直ちに原因の調査を開始する。が、その数日後、ブラジルにある同社の宇宙ステーション製造施設が謎の武装集団に襲撃された。果たして事件の裏に潜む戦慄のシナリオとは?~ ”最初の期待ほどではなかったな”というのが読後の感想。 紹介文を読んでると、いかにもワクワク感の高い、複雑かつ緻密なプロット&衝撃のサプライズ!っていうのを期待しちゃうよな・・・ でも、そんな感じではなく、どちらかというと、主要登場人物たちの群像劇に近いストーリー。 目の前でシャトルの爆発事故を体験した女性宇宙飛行士アニー。アップルリンク社の防衛部隊の新たなリーダーになるべく招致されたトム・リッチ。などなど。 物語は彼らの姿や心中を細かに描き、緊張感のある世界観に深みを持たせている。 でも、それがどうもなぁ・・・ なんとなくスピード感やケレン味を削いでいるように思えるのだ。ラストも、裏の構図や事件全体のからくりが判明するというわけではなく、アップルリンク社VS犯罪組織の対決があくまでもメインで描かれている。 かなり長い作品だけに、中盤の冗長さも気になった。 ただ、一定水準の面白さがあるのも事実。しかも人気シリーズとのことであり、続きも気になるところではある。 何だか煮え切らない書評になってるけど、評価としてはこんなもんかな。 |