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[ クライム/倒叙 ]
カルメン
プロスペル・メリメ 出版月: 1951年01月 平均: 8.00点 書評数: 1件

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酣灯社
1951年01月

岩波書店
1960年12月

新潮社
1972年05月

講談社
2000年07月

No.1 8点 2021/11/17 23:40
ビゼーのオペラは、通して見たことはないものの、代表的な曲は聴いています。また、オペラの映画化はF・ロージ監督版を見ています(ほとんど覚えていませんが)。というわけで、要するに奔放な浮気女カルメンをめぐる三角いや四角関係の話、という認識を持っていたのでした。しかしこの原作小説を読んでみると、まるで違うことに驚かされたのでした。主人公ドン・ホセには婚約者などいませんし、闘牛士が出てくるのは終盤になってからです。
4部に分れ、第1部は考古学者の「私」とドン・ホセの出会い、第2部は「私」とカルメンとの出会いと、その数か月後の逮捕されたホセとの再会、全体の6割ぐらいある第3部がホセの告白、駄4部はジプシーについての覚書です。全体的には、ジェイムズ・ケインをも思わせる(ケインが本作に影響を受けているのでしょうが)、女に魅せられたため悪の道に踏み込んでいく男を描いた犯罪小説です。


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プロスペル・メリメ
1971年01月
シャルル九世年代記
平均:7.00 / 書評数:1
エトルリヤの壺
1951年01月
カルメン
平均:8.00 / 書評数:1