皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ] 令嬢探偵ミス・フィッシャー 華麗なる最初の事件 フライニー・フィッシャーシリーズ |
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ケリー・グリーンウッド | 出版月: 2020年12月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
ハーパーコリンズ・ジャパン 2020年12月 |
No.1 | 4点 | nukkam | 2021/03/24 21:10 |
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(ネタバレなしです) オーストラリアの女性作家ケリー・グリーンウッド(1954年生まれ)が1920年代のオーストラリアを舞台にしたフライニー・フィッシャーシリーズはテレビドラマ化され、さらには映画化されるほどの大ヒット作です。1989年発表の本書がシリーズ第1作ですがハヤカワ文庫版の日本語タイトルから連想されるような華麗さは感じられません。英語原題が「Cocaine Blues」とあるように麻薬組織との対決を描いたスリラー小説で、サイドストーリーでは違法中絶手術をする医者とその被害者が描かれるなどハードボイルドの暗黒世界の雰囲気が漂います。フライニー自身も武器を忍ばせて時にアクションヒロインになったり男性とベッドインしたりしています。メリハリあるプロットで読みやすいし、やや誇張気味ながらも人物の描きわけもしっかりしていますが個人的には好みの作風ではありませんでした。 |