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[ ハードボイルド ]
欺き
私立探偵エイモス・ウォーカー
ローレン・D・エスルマン 出版月: 2000年04月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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講談社
2000年04月

No.1 6点 2021/03/22 22:37
巻末解説では、エイモス・ウォーカーのシリーズ翻訳は1991年に早川から出版された『ダウンリヴァー』以来9年ぶりで、「″懐かしい″感情が生まれてくる」と書かれています。どうやらこの感情の裏は、エイモスがネオ・ハードボイルドの市井派私立探偵たちに比べて、マーロウ・タイプの「孤高の騎士」的だということも、あるようです。
依頼人は知人のアイリスですが、以前の作品に登場していたのでしょうか。既読の『シュガータウン』も細かいことは覚えていないのですが、未訳の作品もかなりあることですし。実の父親を捜してほしいけれど、すぐには料金を払えないという彼女のために、一肌脱ぐことになるのが、エイモスの「騎士」らしいところ。その調査の途中で、ギャングが絡んできて、殺人も起こりますが、このモーテルでの殺人事件の真相は、まあこんなものかなという感じです。それよりアイリスの父親探しの顛末が以外で心に残りました。


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