皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ その他 ] 城 |
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フランツ・カフカ | 出版月: 1962年01月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
河出書房新社 1962年01月 |
角川書店 1966年01月 |
河出書房 1968年01月 |
新潮社 1971年05月 |
集英社 1978年07月 |
新潮社 1981年02月 |
白水社 2001年03月 |
白水社 2006年06月 |
No.1 | 4点 | 虫暮部 | 2021/02/27 13:49 |
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有栖川有栖作品で紹介されていたので手に取ってみた……のだが、これは読みにくい。いや~しんどかった。
地の文として人物の行動が描かれている部分は、そこに戯画的なおかしみを見出すことも出来る。問題は人が話している部分――これが“会話”と言うよりも交互に長台詞を述べ立てているだけで、その内容も空虚この上なく、恰も読者の忍耐力を試しているよう。これを延々と書き続けられる作者は病気だったんじゃないか。 しかし最終章でアッと驚く真相と言って言えなくもないかもしれないような見解が語られるので(そこだけミステリだ)、うっかり読み始めてしまったなら最後まで読まないと元が取れない。読んでいるうちに自分が何をしているのか曖昧になって行く感覚があり、そうだ、円城塔に似ている。 |