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[ SF/ファンタジー ]
Xサバイヴ2 都市伝説ゲーム
上甲宣之 出版月: 2015年02月 平均: 3.00点 書評数: 1件

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KADOKAWA
2015年02月

No.1 3点 メルカトル 2021/02/09 22:29
謎の携帯番号「089」にコールしたことにより、もうひとつの裏側世界が見えるようになってしまった編集者の白雪亜夢子は、自らの持つ携帯電話を狙われ続け、異形のモノとの追いかけっこはまだ終わらない。一方、亜夢子の担当作家である天生勇希斗は、ある秘密を抱えたまま、マスクの女に襲われている少女を助けに向かうのだった!“封じられた記憶”と悲しいすれ違いによる、絶望のゲームが始まりの鐘を鳴らす―!ハ・イ・リ・コ・ン・ダ・ラ・ヌ・ケ・ラ・レ・ナ・イ。「このミス」大賞受賞作家が放つ、予測不可能なデンジャラス・ゲーム。
『BOOK』データベースより。

前作読後一年も経っていないのに、ぼんやりとした記憶しかなく、何が何だかよく分からないまま読み始めてしまい、結局最後までその繋がり具合が不明でした。しかも、まだ続きがあることを匂わせていますが、作者は2009年以降新刊を出しておらず、続編はおそらくもう読めないものと考えています。別にもういいやとは思いますけどね。この人はもうアイディアも尽きたようですし、筆を折った方が賢明と言えそうです。

最初から最後までバトルの連続、と言うより戦闘シーンしか描かれていないです。その割に手に汗握るスリリングさの欠片もなく、臨場感に欠けます。文章が下手なせいか、情景が浮かんで来ないのです。異界の魔物とタッグを組んで特殊能力を身に付けた者達が延々戦っていますが、どうにも冗長ですんなり頭に入って来ませんでした。主要登場人物の背景に何があるのかも描き切れていませんし、そもそも面白くありません。
『Xサバイヴ』と『2』が同時刊行されたようですが、売れなかったんでしょうね。『3』は出されず未完のまま終わってしまったのは当然の帰結だと思います。余程の猛者でない限り読もうとは思わないでしょうからね。


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上甲宣之
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