皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ ハードボイルド ] ババヤガの夜 |
|||
---|---|---|---|
王谷晶 | 出版月: 2020年10月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 3件 |
![]() 河出書房新社 2020年10月 |
![]() 河出書房新社 2020年10月 |
![]() 河出書房新社 2023年05月 |
No.3 | 6点 | HORNET | 2025/08/30 22:05 |
---|---|---|---|
新大久保のアパートで暮らす新道依子は、バイト帰りに暴力団員ともめ、こてんぱんに叩きのめした。が、結局相手に拉致され暴力団会長の一人娘・尚子の護衛を無理やりに引き受けさせられる。尚子は大学に通う毎日を過ごしているが、いずれは他の暴力団組長に嫁ぐことになっているという。粗野で暴力的な依子を蔑む尚子だったが、次第に心を開くようになり……
活劇的でバイオレンスな場面が多く描かれ、非常にテンポがよく、文庫で200ページほど、2時間ほどで読めてしまう。振り切った主人公・依子のキャラクターが小気味よく、はじめは鼻についた尚子のイメージも次第に変化し、特殊な環境で結ばれた女子2人の関係が面白く描かれている。 ミステリらしい仕掛けもまずまず面白いが、途中から気づいたかな。 面白くはあるが、ダガー賞といえば「ストーンサークルの殺人」など、厚みのある本格ミステリの名作に与えられる格のある賞なので、違和感はあったが、最優秀長編賞ではなく、翻訳部門での受賞らしい。 |
No.2 | 6点 | suzuka | 2025/08/30 13:46 |
---|---|---|---|
エキサイティングで面白かったです。
読み始めは暴力エログロ描写でゴリ押す作風かと思いましたが、意外と伏線もしっかり張られており、コンパクトにまとまった良作という印象です。 |
No.1 | 3点 | makomako | 2025/08/21 20:07 |
---|---|---|---|
イギリスのダガー賞をとった作品ということで、私が見た書評は非常に高く期待して読みました。
残念ながら私にはこの作品は全く合わなかった。 一気読みでしたと言った感想が多く寄せられていますが、比較的短いこの作品を読み続けるのはちょっと苦痛でした。 まず不要と思われるほど暴力シーンが多い。昔のやくざ路線のようなやくざのお話ですが、これほど暴力的だと現実感がなく嫌な感じ。本当にこんな状態ならこんな集団へ入りたがる人がいないでしょう。 以下多少ネタバレ 頭は軽くとんでもない暴力的な女が鬼婆になる話なんて。 でも高く評価する方もいるようですから、暴力小説が好きな楽しいのかも。 |