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[ サスペンス ] The Rome Express |
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アーサー・グリフィス | 出版月: 2007年06月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
1st World Library 2007年06月 |
Independently published 2021年01月 |
No.1 | 6点 | mediocrity | 2020/12/24 17:36 |
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アーサー グリフィス(1838~1908)はイギリスの軍人、コナンドイルよりも21歳年長。専門は19世紀の軍事史で著作も幅広く、タイムズ紙の軍事特派員だったこともあるという。犯罪小説は晩年の余技なのだろうか。
これは亡くなる前年の1907年に書かれている。『オリエント急行の殺人』より前の作品である。それほど長くもなく気軽に読める。 序盤あらすじ ローマ急行direttissimoが最後の途中停車駅ラロッシュを出て終点パリに向かう途中、寝台車で男性がナイフでズタズタに刺された死体が発見された。状況証拠から隣のコンパートメントの女性が疑われるが、そんな中、彼女の付き添いの女中(2等車に乗っていた)が失踪していることが判明した。列車から降りた乗客たちは順番に事情徴収を受けることになる。 途中までは退屈な2時間ドラマと同レベルのつまらない作品と予想していたが、最後の数章で意外な展開になりその点は満足。一応ミステリになっている。細かい点で疑問を抱く点は数々あるが、まあ専門の推理作家でもないし、書かれた時代を考えて甘目に採点。それにしてもフランス警察があまりにも無能すぎる上、つまらない人間が見事に集まっている。フランス人が読んだら間違いなく怒り出すだろう。 追記 別の作品と一緒に出版されたのが1907年ないし1908年で、この作品自体は1896年に書かれたという記述もあり。 |