皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格/新本格 ] ピラミッド殺人事件 小川由美子 |
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新谷識 | 出版月: 1991年10月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
双葉社 1991年10月 |
双葉社 1993年09月 |
No.1 | 6点 | nukkam | 2020/11/10 23:07 |
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(ネタバレなしです) 1991年発表の阿羅悠介シリーズ第2作の本格派推理小説と紹介したいところですが、本書での悠介は完全に脇役でした。「ヴェルレーヌ詩集殺人事件」(1990年)でも活躍していた姪の小川由美子は本書でも大活躍、「由美コロンボ」ぶりにますます拍車がかかって主役の座を奪ってます。まあ前作でも悠介は主役にしては地味過ぎでしたからこの主役交代は成功と言えるのでは。アマチュアの由美子に警察が全面的に協力的なのが相変わらず不自然ですが、それを受け容れられればなかなか楽しく読める作品です。殺人が起きるのは日本にあるピラミッド型のホールですが、後半には本物のエジプトのピラミッドも登場しますし、スカラベや死者の書などの古代エジプトアイテムも物語を彩ります。それにしてもある登場人物(容疑者の一人)の性格が前半と後半であまりにも変わったのにはびっくりしました。 |