海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ SF/ファンタジー ]
蟲と眼球とテディベア
蟲と眼球シリーズ
日日日 出版月: 2005年06月 平均: 7.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


メディアファクトリー
2005年06月

No.1 7点 メルカトル 2020/11/07 22:54
貧しいながらもケナゲに生きる高校生・宇佐川鈴音には愛する人がいた。知力、体力、財力、ルックスすべてに完璧な教師―その名は賢木愚龍。ある日あるとき鈴音が見た「林檎の夢」をきっかけに、二人は有象無象の輩にその純愛を邪魔されることとなる。それは「虫」という「個」を持たぬ謎の存在だったり、スプーンで武装(?)した「眼球抉子」なる名の猛き少女だったり―。魑魅魍魎を相手に二人は生き残れるのか?未曽有の学園ファンタジー開幕!第1回MF文庫Jライトノベル新人賞編集長特別賞受賞。
『BOOK』データベースより。

私が読んだラノベ史上一二を争う面白さ、楽しさ、心地よさでした。
世間ではグリコグリコ(眼球抉子・がんきゅうえぐりこ)と騒いでいますが、最初はそれほどでもないなと思っていました。しかし、次第にグリコに心惹かれていく自分に気付きました。シューズの蝶々結びが出来ず延々と格闘し、結局団子になったまま履く姿やファミコンの腕が一向に向上せず苦戦する姿など、細かなディテールが堪りません。誰にも関心を持たず心を開こうとしない、口の悪いグリコが結局美味しいところを浚ってしまい、主役の二人が霞みます。本作は彼女の為に書かれた物語と言っても良いでしょう。

物語としては新味がないものの、その筆捌きは見事の一言で、ここでそういう表現を持ってくるかと云う、その安心感はどの作家にも負けていないと個人的には思います。編集長特別賞受賞との事ですが、大賞でも良かったのではとないかと。
読み終わってもしばらく余韻が続き、頭の中でリフレインしている滅多にない体験をしてしまいました。自分にとってこの人が特別な作家になってくれることを今は祈るばかりです。


キーワードから探す
日日日
2009年11月
狂乱家族日記 拾弐さつめ
平均:7.00 / 書評数:1
2008年11月
狂乱家族日記 拾壱さつめ
平均:5.00 / 書評数:1
2008年07月
狂乱家族日記 拾さつめ
平均:5.00 / 書評数:1
2008年03月
狂乱家族日記 九さつめ
平均:6.00 / 書評数:1
2007年07月
狂乱家族日記 八さつめ
平均:6.00 / 書評数:1
2007年05月
蟲と眼球とダメージヘア
平均:5.00 / 書評数:1
2007年03月
狂乱家族日記 七さつめ
平均:5.00 / 書評数:1
2006年12月
蟲と眼球と白雪姫
平均:7.00 / 書評数:1
2006年08月
蟲と眼球と愛の歌
平均:6.00 / 書評数:1
2006年07月
狂乱家族日記 六さつめ
平均:6.00 / 書評数:1
2006年06月
狂乱家族日記 伍さつめ
平均:5.00 / 書評数:1
2006年04月
蟲と眼球とチョコレートパフェ
平均:6.00 / 書評数:1
2006年02月
狂乱家族日記 四さつめ
平均:6.00 / 書評数:1
2005年12月
蟲と眼球と殺菌消毒
平均:6.00 / 書評数:1
2005年09月
狂乱家族日記 参さつめ
平均:5.00 / 書評数:1
2005年07月
狂乱家族日記 弐さつめ
平均:7.00 / 書評数:1
2005年06月
狂乱家族日記 壱さつめ
平均:7.00 / 書評数:1
蟲と眼球とテディベア
平均:7.00 / 書評数:1