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[ 本格/新本格 ] ゴーストケース 心霊科学捜査官 心霊科学捜査官シリーズ |
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柴田勝家 | 出版月: 2017年01月 | 平均: 4.00点 | 書評数: 1件 |
講談社 2017年01月 |
No.1 | 4点 | メルカトル | 2020/10/07 22:18 |
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地下アイドル・奏歌のCDが誘発する、ファンの連続自殺事件。CDの呪いの科学的解明に挑むのは、陰陽師にして心霊科学捜査官の御陵清太郎と警視庁捜査零課の刑事・音名井高潔のバディ。奏歌は自殺したアイドルに祟られているという。事件の鍵となる、人間が死後に発する精神毒素“怨素”を追って、地下アイドルの光と影に直面した御陵と音名井が導き出す「呪いの構造」とは?
『BOOK』データベースより。 二作目が良かったのでシリーズ一作目も期待しましたが、これは駄目ですね。第四章まではその世界観と登場人物の人となりを読者に知らしめるために費やされた、前振りのようなものです。その後漸く話が動き始めたかと思いきや、結末はややこしくスッキリしない、カタルシスを得られるものではありませんでした。それにしても読み難いのは、御陵の土佐弁ばかりではなさそうです。作者の力量が全然発揮されていない気がしてなりません。 キャラの魅力も伝わってきませんし、前半要領よく人物紹介がなされているとは思えません。これといった謎もなく、密室トリックも取って付けたようなチャチなものです。本来ならもっと盛り上がりそうな御陵があるアイドルの死に報いるべく、立ち上がるシーンなども何となく流されてしまい、ここは読者に感動を与える重要な場面だと、こちらも身構えて読みましたが、その素っ気無さにがっかりしました。 正直読む前から嫌な予感がしていましたが、それが当たってしまいましたね。 |