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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ]
怪談飯屋古狸
輪渡颯介 出版月: 2019年10月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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講談社
2019年10月

No.1 5点 YMY 2020/01/29 21:04
時代ホラー専門の作者の手になる新シリーズ。
曲がったことが嫌いで、幽霊が苦手な虎太。看板娘のお悌に惹かれて、一膳飯屋「古狸」に入った。そこは実話怪談を聞かせると、飯が無代になるという、奇妙な店だった。さらに怪談の現場を検証すれば、何度も飯が無代になる。常連の隠居の階段を聞いた虎太は、お悌と無代の飯のため、幽霊を見た住人が次々と死ぬという長屋に乗り込むのであった。
一膳飯屋が怪談を求める理由にも工夫があり、設定が実に凝っている。さらに虎太は、幾つかの幽霊騒動にかかわるのだが、これがひとつに収斂していく。もちろんミステリ要素があり、非合理と論理が入り交じった、独特の作品になっている。すっとぼけた虎太のキャラクターが、恐怖を中和してくれるので、ホラーが苦手な人でも大丈夫。先が楽しみなシリーズ。


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輪渡颯介
2019年10月
怪談飯屋古狸
平均:5.00 / 書評数:1
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