海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格 ]
炎の証言
ワイリー・ノーラン&マックス・ブランブル
シェリー・ルーベン 出版月: 1997年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


扶桑社
1997年01月

No.1 6点 nukkam 2019/03/01 08:37
(ネタバレなしです) 米国の女性作家シェリー・ルーベンが1994年に発表したミステリー第2作です。火災調査専門の私立探偵ワイリー・ノーランと正義にこだわる弁護士マックス・ブランブルのコンビを主人公にして、炎上した車中の死体の謎解きに挑む本格派推理小説です。前半の13章あたりまではマックスの語りによる説明が単調過ぎていささか退屈ですが、会話が積極的に挿入されるようになってからは物語にメリハリが付きました。ワイリーの火災調査の描写が非常に丁寧で、素人の私にもわかりやすくて説得力のある推理説明です。それに比べると犯人調査の方は完全に後回しで、おまけに推理も粗く感じられるのが少々惜しいところです。


キーワードから探す
シェリー・ルーベン
1997年01月
炎の証言
平均:6.00 / 書評数:1