皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ ホラー ] 吸血鬼ドラキュラ 別題『魔人ドラキュラ』『ドラキュラ』 |
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| ブラム・ストーカー | 出版月: 1956年01月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 2件 |
![]() 東京創元社 1956年01月 |
![]() 東京創元社 1971年04月 |
![]() 水声社 2000年04月 |
![]() KADOKAWA/角川書店 2014年05月 |
![]() 光文社 2023年10月 |
| No.2 | 5点 | メルカトル | 2026/09/05 22:03 |
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| 中世ヨーロッパの伝説から忽然としてよみがえった恐るべき吸血鬼の跳梁か? ヨーロッパの辺境トランシルヴァニアに、無気味な謎に包まれて住む城主ドラキュラ伯爵の秘密。昼は眠り、夜は目覚め、永遠の生命とともに人血を求めてさまよう呪われた吸血鬼の宿命。現代の恐怖と怪奇を描いて百万読者の心胆を寒からしめる、名作怪異譚!
Amazon内容紹介より。 最初から最後まで漫然と読みました。新訳のせいか日記や文書等が出て来なくて、かなり端折って脚色されていると思われる為、全然怖くありませんでした。雰囲気が伝わって来ず、むしろポップな読み物として翻訳されています。やはり平井呈一訳で読むべきだったかも知れません。ドラキュラ伯爵そのものは想像していた通りでしたが、あまり存在感が感じられませんでした。 全般的に平板で盛り上がりに欠けると云うか、これと言って特筆すべき点が見当たりません。まあ私の読解力などこの程度なので、これを読んでいる方は是非編集版ではなく、完全版の作品で楽しんで頂ければと思いますね。そうすれば恐らく本作の本当の魅力が分かるのではないでしょうか。 |
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| No.1 | 9点 | クリスティ再読 | 2019/02/05 21:06 |
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| 世紀末ロンドンの闇を闊歩する二大巨頭は...というと一人は言うまでもなくホームズだが、もう一人はドラキュラ伯爵に決っているでしょう。代名詞になるような強烈な影響を、その後のエンタメに刻印したという面で、ここが「ミステリの祭典」だろうとも、見逃すわけにはいかない。
しかもね、本作は実際の内容も、かなりミステリに近いものがある...というか、後半はヘルシング教授率いるハンターたちが、ドラキュラを追跡し追い詰める「マンハント」のお手本みたいな作品である。ドラキュラはモンスターの帝王だが、周知のような弱点も多いわけで、その弱点をヘルシング教授たちは「合理的」に突き、「時代遅れの怪異」を理性によって鎮めるわけである。構図はミステリそのものじゃないのかしら? で本作は登場人物たちの日記、手記、記録文書、新聞記事などの集合体で成り立っているのだが、この形式もコリンズの「月長石」にヒントを得て...だそうだ。本作の場合、この形式が一種の「メディア小説」みたいな格好になっているのが非常に面白い。セワード医師なんて蝋管レコードに口述で日記をつけるし、ミナの特技はタイプ打ちだったりする。だからドラキュラに記録を破壊されても、ちゃんとコピーがあるわけだ。でこのような「メディア」性が、最終盤でドラキュラの影響下にあるミナを巡って、探知と逆探知が交錯するような「メディア戦」をヘルシング一行とドラキュラが戦うことになる。19世紀とはとても思えない、実にモダンな発想をしているのだ! なので、本作はニアミス、というよりも「ほぼミス」と見ていいと評者は思うんだよ。必読の名作であり、少しも古びない大古典である。 |
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