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ガルヴェイアスの犬
ジョゼ・ルイス・ペイショット 出版月: 2018年07月 平均: 7.00点 書評数: 1件

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新潮社
2018年07月

No.1 7点 猫サーカス 2018/11/21 18:26
不思議な設定のもと、印象的な人物が多々登場する群像劇になっている。1984年1月の深夜、片田舎の村に宇宙からの何かが落下。その日以来、強い硫黄臭が漂い続け、小麦、ひいてはパンの味まで変えてしまう。でも、SF的な展開にはならない。描かれていくのは、不思議な気配につられるようにあらわになっていく村人たちの隠された姿や心情、ガルヴェイアスという実在の村の光景、犬たちのエピソード。この物語を読みながら頭に浮かぶのは、自分にとっての(運命の場所)ガルヴェイアスはどこかという問い。呼び覚まされるのは、そこに硫黄臭は漂ってはいないかという警戒心。ポルトガルの小さな村を舞台にしながら、だからこそ、この小説は普遍性を持ちうるのでしょう。


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ジョゼ・ルイス・ペイショット
2018年07月
ガルヴェイアスの犬
平均:7.00 / 書評数:1