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[ 法廷・リーガル ] 裁判 旧題『錯乱―ある殺人事件の分析』 |
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ロバート・トレイヴァー | 出版月: 1958年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
東京創元社 1958年01月 |
東京創元社 1959年01月 |
東京創元社 1978年09月 |
東京創元社 1978年10月 |
No.1 | 6点 | 弾十六 | 2018/11/11 21:34 |
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1958年出版。創元文庫で読了。
1958年の米国ベストセラー(Publishers Weekly調べ)トップ3は 1 Doctor Zhivago by Boris Pasternak 2 Anatomy of a Murder by Robert Traver (本書) 3 Lolita by Vladimir Nabokov 本書は映画化(1959)され、日本版の題は『或る殺人』(オットー・プレミンジャー監督、ジェームズ・ステュアート主演) 私は映画を最初に見て、納得がいかないところがあったので原作を読むことにしました。 上下巻あわせて800ページの厚さ。でも映画が意外と原作にかなり忠実(もちろん大きく変えた部分あり)なので、イメージが浮かびやすくスラスラ読めます。文章は悠々たるものですが冗長ではありません。映画の疑問点は原作を読んで全て解消しました。ただし原作も純オリジナルとは言えず実録に近いようです。 作者が本職なので法廷シーンは迫力があります。もしかしたらペリー メイスンのTVドラマ(1957年から)の影響がこの作品をベストセラーにのしあげたのかも、と想像してしまいました。 |