皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 社会派 ] ザ・ヘイト・ユー・ギヴ |
|||
---|---|---|---|
アンジー・トーマス | 出版月: 2018年03月 | 平均: 8.00点 | 書評数: 1件 |
岩崎書店 2018年03月 |
No.1 | 8点 | まだ中学生(仮) | 2018/10/27 10:22 |
---|---|---|---|
ギャングがはびこり、ドラッグが蔓延するゲットー(黒人街)に暮らす女子高生スター。ある日のパーティー後、幼馴染のカリルが無抵抗ながらも白人警官によって射殺されてしまう。目撃内容をスターが証言したにもかかわらず、警察はその行為を正当化、事実と異なる報道もされていく。
米国で実際に起きた黒人少年射殺事件を基にした長編小説。繰り返されるのは実在した伝説的ラッパーのトゥパックが歌う「社会に植え付けられた憎しみがやがて噴き出し、社会に報復する」という曲。 トゥパックの死から20年以上を経た今も差別はなくならず、新たなヘイトを生み出し続けている。負の連鎖を断ち切れない社会に向けた問題作といえる。 |