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[ サスペンス ] 北海に消えた少女 |
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ローネ・タイルス | 出版月: 2017年09月 | 平均: 4.50点 | 書評数: 2件 |
早川書房 2017年09月 |
No.2 | 3点 | あびびび | 2019/05/28 13:42 |
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最近は北欧のミステリを読む機会が多いが、おかげでスゥェーデンやデンマークの位置関係が理解できるようになった。デンマークって本当に小さい国だ。ただその中心たるスゥェーデンは北欧の国らしい暗い犯罪が多発している印象。
今回は女性記者が、イギリスへ向かう船から忽然と消えた少女たちを追うサスペンス。幼馴染の男性との恋物語を絡める展開はいらいら感が募ってくるが、ラストは全部の要素が揃い、スピーディーで目まぐるしく終わった感じ。 |
No.1 | 6点 | 斎藤警部 | 2018/07/10 05:45 |
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猟奇犯罪とラブコメを同居させるための緩衝材を多種(表に入りきらない登場人物含め)詰め込み過ぎたか。読者を愉しませる要素は商売っ気上々で色々功を奏しちゃいる。ユーモアから何からいちいち素晴らしいが、やはり桃のエピソードは最高。だけど結末は。。なんだかこじんまり。ミステリのセンス・オヴ・ワンダーとは無縁。一部ブラックミュージックファンの方以外には意味不明の喩えで恐縮ですがニュー・ジャック・スウィングにおけるJOE PUBLIC(GUYでもBASIC BLACKでもJODECIでもなく)を連想させる実にスムーゥズな後発有利A級仕上げの一.五流品と言った着地点。W杯で例年以上に活躍しているデンマークとイングランドを舞台とした物語なのが嬉しい。メッシやアデルが言及され、北欧つながりのロクセットが大昔の懐メロとして扱われる同時代ミステリです。ニシンとアクアヴィット。。。。決して再読に思いを馳せたりする本ではないが、今年の夏に読んで損はなかった。ただ人に「読んで損はないよ」と薦めるまでは行かんかなぁ。。かなりコージーなサスペンス小説っすね。 |