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[ SF/ファンタジー ]
監視機構
ジェフ・ヴァンダミア 出版月: 2014年11月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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早川書房
2014年11月

No.1 6点 糸色女少 2018/04/25 19:58
謎の領域(エリアX)をめぐる3部作の第2作にあたる。第1作「全滅領域」は(エリアX)に赴いた調査隊が遭遇する衝撃的な出来事を描いていたが、本作の主な舞台は監視機構「サザーン・リーチ」。
そもそもサザーン・リーチは、(エリアX)調査の前線基地として優秀な人材を集めてつくられたはずだった。しかし、さしたる成果を挙げられないまま、組織自体が崩壊の危機に瀕している。
何度も送り込んだ調査隊員の多くは帰還せず、戻った者もどこかがおかしくなっており、職員たちは疑心暗鬼に陥っていた。そんな組織に、新たに赴任してきた局長は、何を信じたらいいのか分からない。
公式発表は信用できず、内部データも入り乱れ矛盾している。人間関係の摩擦や思惑、噂に陰謀、そうした不確定要素の中で、人はまともな思考を維持することができるだろうか・・・。
(エリアX)とは何なのか。そこで何が起こっているのか。どうしてそれは出現したのか。そうした本来的な謎が拡張してくる一方、謎が解けないままに疲弊していく人々のドラマが、新たな謎へと読者を誘う。


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ジェフ・ヴァンダミア
2014年11月
監視機構
平均:6.00 / 書評数:1