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[ 本格 ]
無音の弾丸
クレイグ・ケネディ教授シリーズ
アーサー・B・リーヴ 出版月: 2017年12月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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論創社
2017年12月

EBパブリッシング
2020年03月

No.1 5点 nukkam 2018/01/27 02:25
(ネタバレなしです) 科学者探偵クレイグ・ケネディが「アメリカのシャーロック・ホームズ」と絶賛され、いくつかの作品が映画化されるほどの成功を得ながら急速に忘れ去られてしまった米国のアーサー・B・リーヴ(1880-1936)。作品に使われている科学知識が時代の進歩と共に古臭くなってしまったことが顧みられなくなった理由とされています。1912年発表のシリーズ第1短編集で出世作でもある本書は12作が収められていますが、犯人のトリックよりもクレイグが捜査で駆使する科学的手法の方が目立つ作品もあって結構バラエティーに富んでいることがわかります。同時代の英国のオースティン・フリーマンの科学者探偵ソーンダイク博士シリーズと比べてもトリック依存度の強い本格派推理小説でプロットがシンプルな分読みやすいのですが、トリックが(当時は読者に驚きを提供したかもしれませんが)陳腐化して救いようがなくなったしまった作品も確かにありますね。でも「瑠璃の指輪」のトリックは後年の某作家の名作を先取りしていて印象的でした。


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アーサー・B・リーヴ
2017年12月
無音の弾丸
平均:5.00 / 書評数:1