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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血
シャーロック・ホームズ(パスティーシュ)
ボニー・マクバード 出版月: 2016年10月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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ハーパーコリンズ・ ジャパン
2016年10月

No.1 5点 nukkam 2017/11/16 08:53
(ネタバレなしです) アメリカのボニー・マクバートはハリウッド映画界で脚本家やプロデューサーとして活躍、女優でもあり水彩画の画家でもある多才ぶりです。小説としてのデビュー作がシャーロック・ホームズのパスティーシュ三部作の第1作として2015年に発表された本書です。作中時代はワトソンが結婚したばかりの頃で、ホームズが取り組む事件は国際規模の芸術品盗難事件(それに付随して4人もの人間が殺されてます)と少年の行方不明事件、どちらも背後には有力な貴族の存在が見え隠れしています。ハーパーBOOKS文庫版の巻末で解説されているように(過激にグロテスクな描写ではありませんが)犯罪の暗黒面の描写や派手なアクション場面はコナン・ドイルの原作の雰囲気とは異なるマクバートの個性です。結末で思い切ったどんでん返しがありますが、(本格派推理小説でないとはいえ)伏線が少ないので唐突感しかありませんでした。登場人物では実在した(世界最初の)探偵フランソワ・ヴィドックの子孫を自称するジャン・ヴィドックが印象的です。ホームズからは用心されていますがどこか憎めないキャラクターで、25章で彼の語る物語はユーモアがにじみ出ています。ホームズはもう少しかっこよく描いてほしかったですね。


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ボニー・マクバード
2019年06月
シャーロック・ホームズの事件録 眠らぬ亡霊
平均:5.00 / 書評数:1
2016年10月
シャーロック・ホームズの事件録 芸術家の血
平均:5.00 / 書評数:1