海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格 ]
ルーヴルの怪事件
ホーマー・エヴァンズシリーズ
エリオット・ポール 出版月: 1959年01月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


東京創元社
1959年01月

No.1 5点 nukkam 2016/07/26 09:11
(ネタバレなしです) 1940年発表のホーマー・エヴァンズシリーズ第2作で前作同様舞台となったパリの描写に力を入れていますが地名が沢山登場するので地図は欲しかったです。世界推理小説全集版は「古代音楽」(クラシック音楽のことか?)などびっくりする単語もあるけれど古い割にはしっかりした翻訳だと思いますが、全体的にはどうも読みにくいです。登場人物リストに載っている人数は12人ですが彼らに劣らず重要な役割を果たす登場人物がその倍近くもいますので補足のリストを作りながら整理することを勧めます。脈絡がはっきりしないまま物語が急展開するのは前作「不思議なミッキー・フィン」(1939年)と同じです。個々のキャラクターはそれなりに魅力的で、特にやたら銃をぶっ放すミレイユがすごい存在感(笑)。謎解きは推理要素が少なくて結果のみの説明といった感があり、本格派推理小説ファンにはちょっと物足りないかもしれません。


キーワードから探す
エリオット・ポール
2008年01月
不思議なミッキー・フィン
平均:6.00 / 書評数:2
1959年01月
ルーヴルの怪事件
平均:5.00 / 書評数:1