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[ コージー ]
ミツバチたちのとんだ災難
ストーリー・フィッシャーシリーズ
ハンナ・リード 出版月: 2012年04月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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原書房
2012年04月

No.1 6点 nukkam 2016/03/21 07:17
(ネタバレなしです) 米国のハンナ・リード(1953年生まれ)はデブ・ベーカーという名義でも作品を書いているコージー派ミステリー作家です(ベーカー名義の方が作品が多いようです)。本国ではクイーンビー(女王蜂)ミステリーと呼ばれているシリーズ第1作が2010年発表の本書です。別に虫の世界で蜂たちが人間のように活躍するわけではなく、普通に人間が主人公の物語です。冒頭の離婚祝いパーティーには驚きました。いくらアメリカ人がお祭好きだからってこんなネタでもパーティーするんでしょうか?それはともかく謎解きはコージー派にしては意外としっかりしており、主人公のストーリー・フィッシャーが色々な意味で不器用でかなりの回り道をしながらも最後は推理で真相に到達しています。謎解き伏線も十分とは言い切れませんが一応は用意されています。嫌な人間はとことん嫌な人間として描いているので雰囲気がとげとげしくなる場面があるのがコージー派好き読者に受け容れられるかどうか微妙かもしれませんが。


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ハンナ・リード
2012年04月
ミツバチたちのとんだ災難
平均:6.00 / 書評数:1