皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格 ] ミステリ作家の嵐の一夜 セント・ジャスト警部シリーズ |
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G・M・マリエット | 出版月: 2012年10月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
東京創元社 2012年10月 |
No.1 | 6点 | nukkam | 2016/02/17 19:52 |
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(ネタバレなしです) 2009年発表のセント・ジャスト警部シリーズ第2作です。英語原題は「Death and the Lit Chick」で、作中でもチック・リット・ミステリについて紹介されています。女性読者をターゲットにしたミステリ(作者も主人公も女性が多いようです)で、コージー派とも少し違うようですがロマンチック・サスペンス系でしょうか?本書自体はチック・リットではなく、堂々たる犯人当て本格派推理小説でスコットランドの古城を舞台にし、多数のミステリ作家を容疑者として揃え、嵐の夜に起きる事件と古典的本格派推理小説のファンが喜びそうな設定です。人物の個性も丁寧に描かれていますがやや人数が多過ぎかなと思います。中盤の捜査場面が少し一本調子気味ですが終盤で容疑者を一堂に集めてセント・ジャストが謎解きする場面はどんでん返しがあってなかなかスリリングです。 |