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[ 本格/新本格 ]
バビロンの迷宮
天野裕美 出版月: 1992年10月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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講談社
1992年10月

No.1 5点 nukkam 2016/01/23 03:08
(ネタバレなしです) 斎藤栄のミステリー講座を受講した天野裕美(あまのゆみ)(1957年生まれ)の1992年発表のデビュー作です。ファンタジー小説か冒険小説みたいなタイトルですが普通に現代を舞台にした本格派推理小説です。ゲーム好きな学生たちが大勢登場し、多少ご都合主義的なところがあるものの軽快なテンポの展開とどんでん返しの謎解きが楽しめます(動機はややひねり過ぎにも感じますが)。パソコン通信やフロッピーなど現代ではあまり使わなくなった用語やツールも散見されますがストーリーの流れを妨げるほどではありません。それにしても斎藤栄は本書の講談社ノベルズ版に推薦の辞を投稿しているのはまだしも、自作の「Sの大悲劇」(1993年)(私は未読です)に天野を出演させたりして一体どういう師弟関係なんだと下種の勘繰りを招きそうなことをやってますね(笑)。天野も恥ずかしくなったのか本書以降作品を発表していないようですが...。


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天野裕美
1992年10月
バビロンの迷宮
平均:5.00 / 書評数:1