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ミステリの祭典

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体育会系さんの登録情報
平均点:7.25点 書評数:4件

プロフィール| 書評

No.4 7点 霧越邸殺人事件
綾辻行人
(2001/12/20 14:29登録)
「時計館の殺人」とならんで綾辻作品の代表作である。個人的には「時計館」のほうが好きだが、質的にはこちらのほうが上かもしれない。読者は霧越邸という閉じられた世界で抗うことも許されず超常現象ともおもえる出来事に遭遇し、観念の崩壊を目撃する。本格ミステリの王道である


No.3 8点 占星術殺人事件
島田荘司
(2001/12/20 13:58登録)
この作品のミステリ史に与えた影響も含めてこの点数にした。正直自分はトリックを金田一少年で知っていたが、それはこの作品の評価に全くかかわるものではない。作中でもし事件がリアルタイムで御手洗が当事者としてかかわるものであったなら、また違うものになっていただろう。そうではなく、御手洗が客観的な探偵として、あたかも幾何学の問題を解くように解決するところにも独創性の片鱗がみえる。間違いなく後のミステリの先鋭化の原点となるものである。


No.2 6点 アトポス
島田荘司
(2001/12/20 13:28登録)
いつものことながら作者の文章力には感服した。しかし小説の構成は「水晶のピラミッド」と類似しながらも前編と後編のバランスを欠き、印象的な設定も単なる物理トリックに終始していた。読後感は「暗闇坂の人喰いの木」に似ていた。


No.1 8点 水晶のピラミッド
島田荘司
(2001/12/20 13:15登録)
最近再読してみたが、あらためて面白いとおもった。自分はこの作品のロマンティックな雰囲気やテーマには全く関心はないが、構成というか処理の仕方にとても感心した。
”水晶のピラミッド”がうまくメタファーになっていた。後期御手洗ものの最高傑作であろう。

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