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ミステリの祭典

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monicaさんの登録情報
平均点:7.67点 書評数:6件

プロフィール| 書評

No.6 8点 山魔の如き嗤うもの
三津田信三
(2019/03/06 22:48登録)
割りとすんなり読めました。
実家が山地なので靖美さんの恐怖体験にすぐ入り込めました。

一家消失はかなり面白かったです。
途中でこの一家って…と想像がついてしまいましたが、更に思わぬ一面がありました。

刀城言耶のお決まりの推理二転三転シリーズも
楽しめました。が、最後の結末はあまり惹かれなかったです。前作の踏襲っぽいし、犯人のストーリーが薄かった気がします。
とは言え、充実した読書タイムでした。


No.5 6点 厭魅の如き憑くもの
三津田信三
(2019/02/27 18:34登録)
前々から気になっていたので挑戦。

登場人物の手記は単純に楽しめました。
ホラー的な雰囲気もバッチリで
恐る恐る読みました。

最後の刀城言耶の謎解きも
かなりびっくりな展開で良かったです。

ただし、文章が冗長。
面白いエッセンスが薄まる感じ。
もっとキュキュッと書いて欲しかった。

まぁ次も読んでみようという気になったので
この評価。


No.4 9点 魍魎の匣
京極夏彦
(2019/02/22 21:49登録)
まずは人物の描写がスゴい。
この作家の特徴でもあると思う。

その上、展開力がスゴい。
謎解き、トリック、という言葉を軽々しく
使えないほど、真相は悲劇であり、
「匣」は色々な人を狂わせた。

前作に比べドラマ性が高いと感じた。
そしてシリーズにハマったことが幸せだった。


No.3 6点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2019/02/22 21:33登録)
カバーの不気味さに興味がありながらも敬遠していた作品。

勇気を出して買ってみた。

まず知識量と筆力に圧倒された。

内容は無理があると分かっていながらも読まされてしまう力を感じた。

最終的に未読の作家にチャレンジする幸せを感じた。


No.2 8点 首無の如き祟るもの
三津田信三
(2019/02/22 21:10登録)
非常に読みやすく、前半の淡々とした展開もサラサラ読めました。

そして、事件が迷宮入りしたかと思われた後。

これまでの真相がガラっと変わる。

思っていたことがまるで想像もつかないくらいの
様相に変化する。
小気味良く騙された。
この作品だけでも充分気持ちよく騙されるが、
シリーズのファンならより一層騙される。

久々に心地よく騙された。

が…

凶鳥の方がインパクト大きかった。


No.1 9点 凶鳥の如き忌むもの
三津田信三
(2019/02/18 00:38登録)
この作品、評価低いですね~(汗)

まず舞台や雰囲気は満足です。
かなり興味を持って読めました。

推理小説として不満を持っている方が
多いようですが、確かに本格推理ものとして
読むとすっきりしないかもしれませんね。

私は誰が「行使」してどのように「処理」したか
よりも「そもそも鳥人の儀ってどういうもの?」
というスタンスで読んでいたので、「行使」も
「処理」も二の次でした。

テーマからして横溝正史と比較されることが
多いようですが、個人的には読後感は、
京極夏彦氏の「魍魎の匣」に似ている気が
します。

好みが別れる作品なのかもしれませんね。

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