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ミステリの祭典

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ナノさんの登録情報
平均点:6.19点 書評数:48件

プロフィール| 書評

No.8 6点 モラトリアム・シアター produced by 腕貫探偵
西澤保彦
(2013/04/20 11:32登録)
最初は登場人物の人妻の多さに辟易、あとは時系列の移動についていくので大変でした。
でも読んでいくうちにそれに慣れ、最後の方は凄い勢いで読み進みました。

全体が無難に収束する、まとまった作品という印象です。
情事があちこちにありすぎる気がしますが...
西澤作品はこれが初めてだったので、それが彼の味であるというならそれもいいかと思います。


No.7 7点 珈琲店タレーランの事件簿
岡崎琢磨
(2013/04/12 12:32登録)
サラリと読めてミステリ要素と恋愛要素を楽しめる作品。
難解な本、意味の分からない本を読んだ後の口直しなどには最適かなと思いました。

情景を思い描きながら読み進める身としては、ラノベチックな表紙も非常に有難かったです。
全体的に話もまとまっており、少々の粗も気にならないレベルでした。


No.6 7点 垂里冴子のお見合いと推理
山口雅也
(2013/02/03 20:03登録)
終始飽きさせない、人は死ぬけど緩い感じの流れで楽しませて頂きました。
比較的ボリュームは少ないのにストーリー性もしっかりしていて、強烈な本を読んだ息抜きにも最適かつ、ミステリ初心者でも楽しめる本だなという印象でした。


No.5 3点 ジョーカー
清涼院流水
(2013/02/03 19:59登録)
自分はどんでん返し、最後の最後で結末が転換する物語は好きなのですが...
それも度が過ぎたらつまらないというのをこの作品で学びました。
コインが裏返る程度のどんでん返しなら良かったのですが、これは12面体を転がしているような感じで、せっかくの凝った内容も一気に冷めてしまいました。


No.4 9点 葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
(2012/12/22 17:09登録)
読者心理を上手く操った作品だと思います。
以下軽いネタバレが含まれます。

事故か他殺かの究明、詐欺会社、ヤクザ、3つのテーマが見事に読者をミスリードに陥れました。
欲を言えば、もう少しヤクザの話が残りの二つの強く結び付いて欲しかったのですが、それでも楽しめる作品です。
全てが明かされる時のカタルシスの爽快間と騙された感覚からくる苦笑いはこれまでで一番でした。


No.3 8点 QED 百人一首の呪
高田崇史
(2012/12/13 03:48登録)
百人一首好きの自分にとって、ここまでピッタリな作品はありませんでした。
作者がやりたいようにやっている、この感じがとても好感を持てます。細部にまで手を抜かず、百人一首全首を載せたり歴史背景をしっかり解説したりという気配り。歴史好きの血が騒ぎました。
トリックの方も百人一首の語りに劣りますがある程度の筋は通っていましたし、個人的に印象深い作品です。


No.2 5点 Φは壊れたね
森博嗣
(2012/12/13 03:42登録)
本屋でなんとなく手に取ると、そこにウィトゲンシュタインの引用があった為購入。
想定していた理系知識ガンガンの作品ではなかったですが、科学哲学的知見などがあり、森さんらしいなという感想を持ちました。
内容ですが、トリック解決部が薄いかなぁという印象です。ラストで全ての謎が解け、カタルシスを感じたい私にとって、肝となる解決部が盛り上がりに欠けたのはとても残念でした。
しかし一人一人のキャラが立っており、ところどころクスリとくる個所があったのは良かったです。


No.1 4点 京都・陰陽師の殺人
鯨統一郎
(2012/12/13 03:35登録)
好きな作家さんなんですが、この作品は少し残念でした。
全体を通して盛り上がりに欠けるのと、どうにもトリックと動機が薄いかなという印象が拭えなかったです。
ミステリー慣れしている方には期待外れ感を抱かせること必至な作品だと思います。
個人的には、多少の陰陽師知識が吸収できたのでその点では良かったかなと。

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