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ミステリの祭典

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bookmakerさんの登録情報
平均点:8.11点 書評数:9件

プロフィール| 書評

No.9 7点 新参者
東野圭吾
(2012/05/28 09:40登録)
サイドストーリーに比べてメインの謎がもうひとつの様な気がします。無理に連作を絡めずに単純に日常の謎的な短編集にした方がすっきりしたのではと思います。(話が成立しなくなる恐れはありますが。)
加賀刑事の設定が初期のイメージと変わってきている様に感じられるのは気のせいでしょうか?


No.8 7点 死体を買う男
歌野晶午
(2012/05/28 09:14登録)
著者の初期作品群とは別人の作品かと思わせる様な文体と趣向の佳作です。
正直あまり期待せずにあらすじにつられて購入したのですが、一瞬著者を見出した某大御所の未発表の作品かと錯覚させられるような感じがしました。


No.7 9点 ジャッカルの日
フレデリック・フォーサイス
(2012/05/28 08:09登録)
ド・ゴール大統領暗殺のために雇われた正体不明の暗殺者ジャッカルの計画とそれを阻止しようとするルベル警視率いるフランス警察との息詰まる対決を描いた傑作小説です。
タイムリミットものとしても出色の出来です。細部の描写も緻密で読み応えがあります。サスペンスファンは徹夜必至の名作です。


No.6 10点 獄門島
横溝正史
(2012/05/28 06:46登録)
あの提灯をかかげて寺の石段を登る夜の場面を想像するだけで、横溝翁の最高傑作だと思います。映画やドラマを見た人も一度は読むべき名作です。


No.5 8点 誘拐
高木彬光
(2012/05/28 06:04登録)
誘拐犯との電話での駆け引きや身代金の受け渡しといった誘拐もののお約束の場面に仕掛けられたトリックが(当時としては?)秀逸な古典の秀作です。容疑者を特定する方法もユニークで、時代を現代に移してドラマ化しても面白いものが出来るのではと思います。


No.4 7点 人形館の殺人
綾辻行人
(2012/05/28 03:19登録)
(ネタバレぎみです。)

佐野洋氏の推理日記にある人称視点の問題(一人称視点で本人が認識している事柄を叙述から省くのはアンフェアではないか?)を矛盾なく解決しようと試みた意欲作だと思います。
残念ながら近年映画でも小説でもこの手の作品が乱作されて今では目新しくないのと、手法のカモフラージュがもうひとつで、ショーン・ハトスン氏の『闇の祭壇』(ホラーファンの綾辻氏なら当然読まれていると推察しますが?)ほどに狙いがうまくいっているとは言えませんが、個人的にはとても意義のある作品だと思います。


No.3 9点 弁護側の証人
小泉喜美子
(2012/05/28 02:57登録)
当欄ではあまり評価が高くないようですが、同種の趣向の作品が乱作されている昨今に比べて、社会派推理一辺倒の時代にこんな粋な仕掛けを世に問うた著者のセンスに驚嘆します。


No.2 7点 女王蜂
横溝正史
(2012/05/28 02:39登録)
智子さんという名前の女性に勧めると例外なく好評でした。(おもいきり感情移入できますからね。)
推理小説としてはもう一つでも、冒険活劇としてはとても面白い、横溝作品の中でも大好きな一冊です。


No.1 9点 バーニーよ銃をとれ
トニー・ケンリック
(2012/05/28 02:27登録)
とても映画的なスラップスティックストーリーの傑作です。
個人的には満点ですが、狭義のミステリではないのと、手に入りにくいのが難でこの点数です。復刊の待たれる一冊です。(されたら即読むべし。)

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