雨場毒太さんの登録情報 | |
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平均点:7.50点 | 書評数:6件 |
No.6 | 8点 | モーダルな事象 奥泉光 |
(2009/01/07 00:10登録) 文庫600ページの長編。 それに合わせて展開もゆっくりだが、文章のイキが良いので退屈はしないと思われる。 また、キャラクター造形が巧みで、好感が持てる。 この小説に馴染めるかは、夢のシーンを多用する手法が許容できるかどうかにかかっていると思う。 |
No.5 | 10点 | 大誘拐 天藤真 |
(2009/01/06 23:05登録) 大掛かりながら実現可能な仕掛け、テンポの良い展開、魅力的なキャラクター、爽やかな読後感。 どこをとっても文句無し、極上のミステリ! |
No.4 | 9点 | 落ちる 多岐川恭 |
(2008/10/30 23:43登録) 戦後初めてミステリが直木賞を受賞した、という記念すべき短編集。 どの作品も水準が高いが、 神経衰弱気味の夫と美人の妻。一見幸せそうな夫婦に忍び寄る疑念――「落ちる」 拳銃で撃たれて死んでいた男は、奇妙な日記を残していた――「ヒーローの死」 うすのろ行員が宿直している晩にやってきた強盗の正体とは――「ある脅迫」 目が覚めたら、ぐるぐる巻きに縛られて監禁されていた老人の戦い――「私は死んでいる」 の4つの短編が特におすすめ。 |
No.3 | 2点 | 天帝のつかわせる御矢 古野まほろ |
(2008/10/19 02:40登録) 飾りつけ(舞台・背景設定、キャラクター、ルビ、台詞エトセトラ)が過剰すぎてミステリとしての風味を殺いでいる。 謎解きそのものに関しては8点つけてもいい。 |
No.2 | 6点 | 悪夢のエレベーター 木下半太 |
(2008/10/19 01:07登録) 瑕だらけであることはわかるのだけれど、全体に溢れるスピード感とエネルギッシュさ、作者のエンターテイナー精神は、ある程度認めるべきだな、と思ってこの点。 退屈はしないと思います。 |
No.1 | 10点 | しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 泡坂妻夫 |
(2008/10/19 00:53登録) これを書くために、作者も版元(通常の新潮文庫とは違う体裁になっている!)もとてつもない努力をつぎ込んだことであろう。ただただ感服、である。 |