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ミステリの祭典

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一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常
鉄道員・夏目壮太シリーズ

作家 二宮敦人
出版日2015年05月
平均点4.67点
書評数3人

No.3 3点 ボナンザ
(2019/07/06 00:56登録)
この一家鉄道員に迷惑かけすぎぃ!

No.2 5点 まさむね
(2016/11/01 18:17登録)
 架空の私鉄「蛍川鉄道」藤乃沢駅を舞台とした連作短編。
 探偵役を務める主人公は駅員の夏目壮太。彼を含め、彼を取り巻く同僚のキャラもよく、軽いタッチでスイスイと読み進められます。
 謎自体は、正直、判りやすかったのですが、「ちょっとイイ話」に弱いワタクシとしては、結構楽しめましたね。鉄道員って何かいいな、と思わせてくれます。(実際はどうか分からないけれども)
 続編もあるようなので、そのうち読んでみようかな。

No.1 6点 メルカトル
(2015/10/22 21:57登録)
日常の謎と共に、私鉄の鉄道員の活躍を描いた佳作。
第一章は大切な原稿を失くした若い編集者が、遺失物係を慌てて訪ねてきたところから始まる。壮太はなぜ彼女が○○したのかに疑問を持ち、そこから裏の事情を推察し推理を重ねる。
第二章では、ポルターガイストやラップ音などの超常現象を描くが、ストーリーは意外な方向に展開し、果たして壮太はどう解決に導くのかが読みどころとなっている。
しかし何といっても白眉は第三章で、鉄道員と乗客が協力し困難に立ち向かっていく姿は、感動的といっても過言ではあるまい。もっとサスペンスフルに、或いはスケールの大きな物語に仕上げることもできたのだろうが、敢えてコンパクトにまとめ上げることにより、あくまでライトな読み物に徹した姿勢は二宮氏のスタンスを感じる。
また、ラストにちょっとしたサプライズがおまけとして付いてくる。

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