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ミステリの祭典

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自来也小町
宝引の辰捕者帳

作家 泡坂妻夫
出版日1994年06月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 7点 虫暮部
(2022/05/27 15:46登録)
 前巻よりはミステリ度が上がったか。とはいえどれも小ネタで、現代ものなら短編に仕立てるのも苦しかろう。このシリーズは、そこを江戸情緒の演出で如何に包むかと言う挑戦なのだろう。人情話的な要素も上手く絡めて、収録作いずれも失望はしなかった(が、大傑作も無かったな)。

No.2 6点 kanamori
(2010/08/17 18:25登録)
宝引の辰捕者帳シリーズの第2短編集。
シリーズ全6作の中でも本格ミステリ色が一番出ている作品集だと思います。
個人的ベストは「夜光亭の一夜」で、女奇術師の登場や、奇抜な状況設定とか、逆説的なロジックによる真相など、いかにも泡坂作品らしいテイストです。

No.1 7点 Tetchy
(2007/11/06 19:46登録)
前作『鬼女の鱗』は期待感が強かったせいか、肩透かしを食らった感がありましたが、これはいけた。
辰親分の優しさが行間から見え隠れするようだ。
いやあ、粋な作家だなぁ、泡坂氏は。

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