掟上今日子の遺言書 忘却探偵シリーズ |
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作家 | 西尾維新 |
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出版日 | 2015年10月 |
平均点 | 6.33点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 6点 | バード | |
(2023/01/05 06:26登録) 下記例のように掛け合いは楽しめたが、今作はやや間延びした印象。『挑戦状』の書評にも書いたが、今日子さんには短編集の方が合っているね。 『備忘録』での相棒隠館君があまりにも不憫な役回りで再登場したのにはほっこり。 忘却探偵シリーズの登場人物の感性は西尾さん作品にしては現実の人のそれに近いので、登場人物同士のやりとりも密かに楽しみにしている。 今回だと阜本先生に「あんたの漫画はつまらないので、影響されて自殺する人なんているわけないにゃん☆」というような事を断言するシーンが一番ツボだった。忖度0な今日子さんもいい性格してるし、阜本先生がキレるのもめんどくさいクリエイターの性が出ていて笑える。 |
No.2 | 5点 | ボナンザ | |
(2020/03/30 22:30登録) 久々厄介君再登場。残念ながら彼は吸血鬼のなり損ないでもないし、落ちてきた少女には体重があったようなので、相変わらずえらいことになってますね。 ホワイダニットとしはまずまずいい線いってます。 |
No.1 | 8点 | 虫暮部 | |
(2015/10/11 11:14登録) 遺言少女の心情が、私には非常に腑に落ちるものであるのが良かった。 表紙イラスト、読み終わって見返してみると結構な仄めかしになっている。 気になった点。松葉杖は、一本だけであれば、怪我をした足(右足)と反対の側に突くのが本来の適切な使い方だが、今日子さんが「右半身に」寄り添ってきた、とある。ギプスに触りたいから(笑)? |